陽子線がん治療装置が小型化で低価格化

効果が高く、副作用の少ないがん治療装置の導入機数が増え、 治療費が安くなる可能性が高まっている。

陽子線を使ったがん治療装置は、 がん患部に集中させやすく、肺がん肝臓がんなどのがん治療に効果が高い。 新型の陽子線がん治療装置は、 照射するビーム線量を3倍以上にすることで、 照射時間を最も短い場合で従来の4分の1の約30秒にできようになった。

さらに新型機は従来装置に比べて小型化できたことで、 従来の約70%の大きさとなり、 旧来は40〜50億円と言われた導入費用が大幅に低減されると見られる。

新型の陽子線がん治療装置を開発したのは三菱電機。 2013年度中に厚生労働省に製造販売の承認申請を提出し、早期に販売が開始される見込みだ。

一方、日立製作所でも陽子線がん治療装置を開発中で、 高機能の新型機は2014年秋には、北海道大学病院で治療が始められる予定。

未来のがん治療装置と見られていた陽子線がん治療だが、 多くの医療機関に導入されていくことで、費用も安くなり、 多くのがん患者が安く治療に利用できるようになる日も近いだろう。


膵臓がん の治癒率が良化する

わずか1滴の血液から膵臓がん を見つける新しい診断法が開発された。 2016年までの実用化が予定されている。

同様の診断法はすい臓がんだけでなく、大腸がんでも確立されており、 血液1滴で複数のがんが早期診断できる見通しだ。

開発したのは神戸大と島津製作所。 治療の困難な膵臓がんでも、 早期ならば治療できる可能性が高い。 しかし、自覚症状に乏しいため、早期発見が難しいジレンマがあった。

研究チームでは、「キシリトール」など 4種類の物質を膵臓がんの指標として評価することで、 がん患者と健康な人に区別する明確な診断が可能となった。

従来の技術であるタンパク質を評価する手法では、 早期がんの4〜5割程度しか発見できなかったが、 新しい手法として4種類の物質を総合評価すると8割程度に発見に改善された。

検査に要するのは、「指先の血液1滴」で、 検査費用の目安は現行の血液検査費用と同等の1500円を見込んでいる。

血液1滴の安価な検査で、 主要ながんを一気に検査、早期発見できる検査法の確立は近い。 そうなるとすい臓がんだけでなく、多くの癌の生存率は飛躍的に向上するだろう。



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