胃がん治療へ劇的効果の抗がん剤新薬を承認

免疫の働きを利用した新しい仕組みの抗がん剤が、新しく胃がん治療に利用できるようになる。体の免疫機能を高めてがん細胞を攻撃してくれるのだ。

厚生労働省の部会が承認したので、来月10月前後から"胃がん特効薬"として保険治療の範疇で投与が可能となる。

この胃がん特効薬は、オプジーボ(一般名ニボルマブ)。
既に癌の特効薬として、皮膚がん、肺がん、腎細胞がんなどで、著しい効果が報告されている。 今回は、対象のがんを胃がんへ拡大した承認となった。

ただし、適用の条件が少々厳しい。
2種類以上の抗がん剤治療を実施済みでも効かず、 切除手術が不可能な胃がん患者が対象となっている。   この条件では国内の胃がん患者総数約13万人の内数千人しか該当しない。

条件が厳しい理由は作用効果の観点よりも、オプジーボの薬価が高過ぎるために保険財政の破綻が危惧される危険性から対象を狭めていることが、嘆かわしい。


抗がん剤が がんを増殖させる

がん治療に際して、ある種の抗がん剤を継続的に使用すると、 グリオーマと呼ぶ脳腫瘍が増殖し易くなってしまうことが、解明された。

問題となった抗がん剤は、脳腫瘍の治療に使われる「テモゾロミド」。

脳瘍を手術で切除した後にがんが再発した患者に 抗がん剤「テモゾロミド」を使い続けると、 特定の遺伝子変異が発生する。 さらに抗がん剤治療を続けると、この遺伝子変異のがん細胞が蓄積してしまい、 再発時に腫瘍の増殖に関する信号伝達を活発にしてしまうのだ。

つまり、抗がん剤の使用中によって、 遺伝子の変異が修復されずに残り、脳腫瘍が増え易くなってしまうのだ。

抗がん剤「テモゾロミド」には、 がんを小さくする効果があるのだが、使い方の工夫が不可欠になったと言えるだ ろう。

抗がん効果はある一方で、継続使用すると逆のがん増殖効果を持つようになると いうのは、一考を要するだろう。抗がん剤は、一定期間投与したら、 別の抗がん剤へと切り替える等の使い方の工夫が必要なのだ。

がんを増殖する抗がん剤の"副作用"に関する論文は、 東京大学と米カリフォルニア大学サンフランシスコ校がまとめ、 米科学誌サイエンスへ発表された。



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