新大腸がん検査は血液0.5mlで約3時間

血液だけで大腸がんを92%という高い確率で診断できる検査方法が開発された。

わずか0.5ミリリットルの血液で、約3時間で大腸がんの判定が可能。

従来の検便、「便潜血検査」では、 便に混じった血液を調べたり、他の腫瘍マーカーで検査されてきたが、 大腸がんを発見できる確率も精度も非常に低いことが問題だった。

新大腸がん検査は、 大腸がんで多く発生する「miR―21」と呼ばれるマイクロRNAに着目した検 査法だ。miR-21は、がん細胞が分泌する微細なマイクロRNA(リボ核酸)だが、ポ リープ患者で約2倍、大腸がんの発症者では健常者の約5倍に増えることが発見 されたのだ。

大腸がん検査では、ポリープ患者でも82%、大腸がん患者なら92%の高い確率 で判定できるため、がんの 前段階であるポリープも高い確率で判定でき、発病前に治療することも可能にな るという。

今後は、約2年間程で実用化が見込まれるため、 大腸がんの初期治療、発症前治療が大幅いに進展しそうだ。

大腸がん高精度新検査法は、 三重大学と米医療機関が共同開発し、米国立がん研究所の機関誌に発表された。


効果135倍の子宮頚がん新薬

子宮頚がん治療の効果が既存抗がん剤の135倍という新薬の開発が進んでいる。

子宮頚がんや神経芽腫細胞のがん細胞が増殖する仕組みは、 徐々に明らかにされつつあり、LSD1(ヒストン脱メチル化酵素)という酵素が大き な原因と分かっている。 子宮頸がん新薬は、このLSD1を標的としてがん細胞の増殖を抑制する。

このLSD1を標的とした抗がん治療は、 抗うつ薬として臨床で使われているトラニルシプロミンという薬が有効であるこ とは既知だった。 子宮頸がん新薬は、トラニルシプロミンをLSD1だけに輸送して結合させるドラッ グデリバリ型分子(DDM)の「NCD33」を作製したのだ。

このNCD33によるがん治療では、 既存薬のトラニルシプロミンに比べて、非常に高い抗がん治療効果が確認された。

子宮頚がん新薬のNCD33は、実験ではLSD1だけを阻害できることが示された。 そして、培養したがん細胞に対して、 子宮頚がん細胞の増殖をトラニルシプロミンより135倍以上強く抑え、 かつ、神経芽腫細胞に関しては、300倍も強くがん細胞の増殖を抑えたのだ。

今後は、早急に動物実験で安全性と効果を確かめ、人体への臨床試験を模索する 予定。

子宮頚がん新薬のNCD33は、京都府立医科大が開発し、 その開発研究の成果がドイツ科学誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載された。



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